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欧米人を呼び込め 世界文化遺産登録みすえ、堺市が外国人人気の高い和歌山・高野町とタッグ 

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 来年の百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群(堺市、大阪府羽曳野市、藤井寺市)の世界文化遺産登録を目指す堺市は、欧米人気の高い世界文化遺産・高野山のある和歌山県高野町と連携し、早ければ今秋から観光誘客プロジェクトに乗り出す。9割以上を占めるアジアからの観光客に加え、新たに欧米からの観光客を取り込み、インバウンド(訪日外国人)需要を底上げすることが狙いで、市の担当者は「さらなる観光客増加につながれば」としている。(江森梓)

連携の背景にあるのは、堺市を訪れる欧米からの観光客が極端に少ない現状だ。平成29年に堺市で宿泊した外国人観光客数は24万人を超えるが、うち9割以上の約22万4千人が中国や韓国などのアジアからの観光客。欧米やオセアニアからの観光客は全体の約4%にとどまっている。欧米における知名度不足が原因とみられており、今年6月に竹山修身(おさみ)市長がドイツの世界遺産を視察した際は、在フランクフルトの日本総領事など地元関係者らに観光プロモーションの協力を要請している。

高野町との連携が浮上したのは、昨年7月に古墳群が世界文化遺産の国内推薦に決まったことを受け、竹山市長が同10月に高野山の視察に訪れたことがきっかけ。堺市とは逆に外国人宿泊客の9割近くが欧米やオセアニアからという同町の平野嘉也(よしや)町長と会談し、観光誘客で互いに協力することを確認したという。高野町観光振興課の担当者も「堺市にも歴史ある寺社がたくさんあるので、今後いろんな形で協力しあえるのではないか」と期待する。

プロジェクトでは、高野山を訪れた外国人観光客らにも古墳群などをPRして堺市への誘客を図るほか、堺市と高野町を結ぶ高野街道を歩くウオーキングイベントや、双方を走る南海電鉄とも連携して古墳群と高野山をめぐるツアーなどを行うことを検討している。早ければ今秋にも本格始動する。

堺市観光企画課の担当者は「歴史がある両市町を巡ることで、日本の歴史文化を知ってもらいたい」と意気込んでいる。

■日本文化体験 ニーズとマッチ

平成16年に高野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産に登録されて以降、和歌山県高野町の外国人宿泊者数は、16年の1万530人から29年には8万4333人と飛躍的に伸びている。

このうちの9割を欧米やオセアニアからの観光客が占めており、中でもフランスのミシュランが発行する観光ガイドが高野山に「三つ星」をつけたことからか、仏からの観光客は16年の726人から29年には1万3437人と急増した。

観光庁がまとめた29年の訪日外国人の消費動向で、日本の歴史・伝統文化体験を行った割合は、イギリス79・5%▽オーストラリア67・1%▽中国20・9%▽韓国10・5%-など。欧米やオセアニアがアジア諸国に比べても高い数字を示すことからもわかるように、宿坊などの日本文化が体験できる高野山が、欧米やオセアニアからの観光客のニーズとマッチしたともいえる。

堺市でも古墳めぐりに加え、茶の湯体験など日本文化が体験できる施設が多くあることから、市観光企画課の担当者は「高野町にならい、欧米やオセアニアの方々にアピールしたら、もっと来ていただけると思う」と連携に期待を込めている。

産経新聞

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