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滋賀発祥酒米の純米酒、仏で2位に 長浜の「七本槍」

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湖国発祥の酒米「滋賀渡船(わたりぶね)6号」で造った冨田酒造(滋賀県長浜市)の純米酒が、フランス・パリで開かれた日本酒のコンクールで2位に相当する「審査員賞」を獲得した。渡船は栽培が難しい農家泣かせの酒米で、冨田泰伸社長(43)は「渡船の個性を生かした酒で受賞できたことがうれしい。酒造りは米作り。農家さんの力も大きい」と喜ぶ。
コンクールは、2017年に始まった「Kura Master」。フランス人のソムリエや有名レストランの関係者らが審査員を務め、「食事に合う酒」の観点から評価する。今年は「純米大吟醸酒・純米吟醸酒」「純米酒」「にごり」の3部門に計650本が出品され、6月に受賞酒が決定した。
冨田酒造は純米部門に「七本鎗(やり) 純米 渡船」を出品。108本で競った同部門の上位10本にあたる「プラチナ賞」に選出された。さらに全部門から2本を選ぶ「審査員賞」も獲得。最上位の1本「プレジデント賞」に次ぐ賞という。
冨田酒造が出品したのは、米を極力削らずに仕込んだ精米歩合77%の酒。タンパク質や油分が残り雑味も出るが、うまみとのバランスを取ることで渡船の個性を引き出した。「フランス料理の濃いソースにも合うしっかりした味わい」の自信作だ。
低精白にしたのは「貴重な渡船をたっぷり使いたい」思いが強かったから。滋賀渡船6号は、銘柄品種「山田錦」の親系統にあたり1895年に県農事試験場が栽培を始めた。山田錦に比べて背丈が高いため倒伏しやすく、実入りも少ない。病害虫にも弱い。一時栽培が途絶えていたが、2004年にグリーン近江酒米部会長の沢晶弘さん(69)が「滋賀が誇れる酒米を作りたい」と復活させた。
現在、グリーン近江酒米部会の農家で栽培を手掛けているのは近江八幡や東近江などの20軒ほど。栽培面積も20ヘクタールにとどまる。酒米部会では毎年研修会を開き、品質の向上にも努めており、沢さんは「渡船の授賞は農家にとっても励みになる。栽培が難しい酒米だが今後も頑張りたい」と話していた。

京都新聞

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