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4~5つ星は買いか Amazonレビュー、実機で検証

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ユーザーの評価が書き込まれているが、4つ星、5つ星の商品は果たして本当に「使える」のか。商品を購入してその真価を検証してみた
日経トレンディ


 アマゾンでの商品購入時に必ず参考にする「カスタマーレビュー」。ユーザーのさまざまな評価が書き込まれているが、4つ星、5つ星の商品は果たして本当に「使える」のか。日経トレンディ編集部が実際に商品を購入してその真価を検証してみた。

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 アマゾンのショッピングサイトの大きな特徴の一つが膨大な数のユーザーによる「カスタマーレビュー」だ。各ページには、商品名の下に最大5つの星が並び、商品購入で迷った場合、クリックするだけで多くのユーザーの「生の声」にアクセスできる。こうした無数のクチコミがアマゾンの人気を下支えしてきたことは間違いない。

では、こうしたカスタマーレビューは一体どこまで信頼できるのか。商品の評価が良ければ素直に買ってよいのか。実際にアマゾンでレビューが4~5つ星の商品を購入し、その真価をチェックした。

掲載しきれなかったものも含めて、合計20以上の4~5つ星商品をテストしたが、その半数程度は「十分満足できる使用感」だった。特に、粉を靴に入れるだけでガンコなニオイを消せる消臭パウダー「グランズレメディ」や、LINEなどのSNSメッセージやメールの着信、ユーザーのスケジュールを音声アシスタントが読み上げる「Zeeny(ジーニー)」(NAIN)は秀逸。

商品のクオリティーに疑問を持つものもいくつか見つかった。例えばレビューが5つ星だった低価格のトイドローンは、アマゾンの商品説明ページで「初心者にも適している」とうたいながらも、取り扱い説明書の内容が不親切。コントローラーのボタンの解説が一部空白になっており、機能がわからない。ドローン経験者でも飛ばすのに苦労した(現在は販売終了)。

同じく5つ星評価だった「FRK体脂肪計」は、体脂肪や骨量、内臓脂肪レベルなどの測定データをスマホと同期できることが特徴。しかし、肝心の専用アプリをスマホにインストールしようとすると、体脂肪計の機能とは関係なさそうな「電話の発信と管理」の権限まで求められる(アンドロイドの場合)。権限を許可すると「アプリが電話に関するアクションを実行できるようになることも」(セキュリティーベンダー)あるため不安は拭えない。

●バッテリー内蔵で無線LANにも対応、多機能モバイルプロジェクター

「Anker Nebula Capsule」(Anker)実勢価格3万9800円(税込み)
各機能を選べるメイン画面
YouTubeの動画再生も可能。解像度は854×480


 350mL缶サイズのプロジェクター。スピーカーを内蔵し、単体でも動画を楽しめる。アンドロイド搭載で、無線LANがあればYouTubeの再生も可能。輝度はそこそこだが機能は多く、バッテリー内蔵のモバイルプロジェクターとしては秀逸だ。満充電の場合、最大約4時間の動画再生が可能。輝度を向上させた上位モデルもある。

●約7000円と激安、使用感やスペックは「価格相応」

「DBPOWER ミニ LEDプロジェクター」(DBPOWER)実勢価格6999円(税込み)
HDMI以外に、USBやSDカードのデータも読み込める
全般的に解像度が低く、映像には粒状感があった


 1万円以下で買える小型プロジェクター。レンズ上部のダイヤルが硬めで、フォーカスや台形補正の調節に手間取った。解像度は800×480と上のAnker Nebulaと同程度。価格相応のスペックで、用途を割り切って使うのなら選択肢にはなる。

●低価格のドライブレコーダー、解像感や画質はやや低め

「ドライブレコーダー」(UBEttER)実勢価格3688円(税込み)
対向車のナンバーはかろうじて読める程度の解像感
本体の液晶画面で各種設定ができるのは便利だ

 

手のひらサイズのドライブレコーダー。録画した映像の解像感はそれほど高くなく、明るい場所では白飛びも多々発生していたが、取りあえず走行を録画する「お守り代わり」にはなりそう。スタンドは吸盤タイプと両面シールタイプの2つが付属する。

●スマートウォッチはもういらない? メッセージを読み上げるイヤホン

「Zeeny」(NAIN)実勢価格1万4040円(税込み)

スマホに着信するSNSやメール、スケジュールなどを音声で読み上げる機能を搭載したワイヤレスイヤホン。満員電車の通勤途中でも、スマホやスマートウォッチすら見ずに内容を確認できるのは大きな魅力。そのまま音声認識で返信も可能だ。読み上げたい通知はアプリごとに設定できる。

●レビューは「5つ星」だが電話の権限を求めるアプリに要注意

「GoolRC T106ドローン」(UBEttER)実勢価格5640円(税込み)
専用アプリをインストールする際、「電話番号、端末ID、通話状況」への権限を求められた
ボタンの解説が足りない説明書

 

低価格のトイドローン。アプリは電話番号や通話状況などを読み取る仕組みになっておりインストールに不安を覚えた。また、説明書にはボタンの機能が記載されていないものもあり、初心者が飛ばすのは難しい。9月中旬頃には、販売ページにアクセスできなくなった。

●ガンコなニオイを消す魔法の粉、1週間で悩みとおさらば

「グランズレメディ」(グランズレメディ)実勢価格1288円(税込み)
付属するスプーン1杯分の粉を靴に入れて全体になじむように振る
靴の内側が粉だらけになるが、履いているうちに目立たなくなる。主な成分はミョウバンやタルクなど

 

靴のニオイを一気に消せる消臭グッズ。付属のスプーン1杯分の粉を靴に入れ、そのまま内側全体になじませてから履くだけ。1週間程度続けると靴のニオイが驚くほど消える。初めは靴下も粉だらけになるが、数日すると気にならなくなる。靴のニオイに悩んでいるならぜひ常備したい一品だ。

●スマホ連動型の体脂肪計だが専用アプリがやや不安

「FRK体脂肪計」(FRK)実勢価格2500円(税込み)
体脂肪計で測定した数値がすぐにスマホに反映される
専用アプリは、初回インストール時に電話の発信と管理の権限を求める

 

スマホとデータを連動できる体脂肪計。カスタマーレビューで5つ星(4.9)を獲得しているが、アプリが体脂肪計とあまり関係なさそうな「電話の発信と管理」の権限を要求。前述のドローンと同様、インストールはやや不安だ。

●起床時間に合わせて徐々に明るく、ストレスなく起きられるライト

「ウェイクアップライト」(ホームグッデイ)実勢価格2980円(税込み)

光で起こす目覚ましライト。指定した時刻の30分前から徐々に明るくなり、鳥や波、雨などの環境サウンドとともに自然に目覚めることができる。上部のタッチセンサーでオン・オフが可能で、ベッドサイドのライトとしても使える。好みの色に変えられる調光機能も。

●「汚れ発見」をうたうライト、壁のシミなどが浮かび上がる

「Vansky 51LED」(Vansky)実勢価格1180円(税込み)
電子レンジ(上段)にはっきりと付いた食べ物の汚れにはよく反応した。ペットのトイレや便器(下段)の汚れを発見する用途にも使える印象

照らすとペットの尿などの汚れが浮き出て見えるとうたうブラックライト。キッチンのテーブルに照射すると食べこぼしなどが青白く光って見えた。トイレの壁の汚れもくっきり。ペットの尿にもぼんやりと反応した。UVレジンを硬化させる用途にも使えた。

●飲みきらなくてももう大丈夫、真空状態で新鮮さを保つ

「バキュバン」(バキュバン)実勢価格1645円(税込み)
専用キャップが口に吸い付き、空気がボトルに入らない
中央のピンを倒すと空気が入る

 

飲みきれなかったワインを新鮮なまま保存できるアイテム。空気が逆流しない特殊な専用キャップをボトルの口に取り付け、本体で内部の空気を吸い出して真空状態にし、ワインの酸化を防ぐ仕組みだ。手動式のためアウトドアでも活用できそう。専用キャップが2つ付属する。

●たったの3分で新品同様、ボトルが生まれ変わる

「マイボトル洗浄器」(サーモス)実勢価格1050円(税込み)
水と漂白剤をボトルに入れる。商品にはお試し用の漂白剤を同梱。あとは電池を入れた本体のボタンを押すだけ

ステンレスボトルの内側に付いた茶渋やコーヒーなどのガンコな汚れを落とせる洗浄器。ボトルに水と漂白剤を入れ、洗浄器をセットして電源を入れるだけで、内部の汚れがごっそり取れた。かかった時間はたったの3分。頻繁に使うものではないが常備してあると便利だ。

●1杯分だからここまで小さいプチコーヒーメーカー

「1カップ コーヒーメーカー」(cores)実勢価格3092円(税込み)小ぶりのマグカップが付属する

カップ1杯分だけいれられるコンパクトなコーヒーメーカー。繰り返し使えるナイロンフィルターにひいた豆を入れ、水をセットするだけでコーヒーを抽出できる。自動で電源がオフになるのもうれしい。抽出できるコーヒーは1杯が約130mLと少なめ。

<※実勢価格は雑誌掲載時のもの。>

[日経トレンディ2018年11月号の記事を再構成]

 

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